騎手を守った心優しき名馬



昨日行われた第90回日本ダービー。3歳馬の頂点を決める全ての競馬関係者
にとって夢の舞台。

競馬はゲームで覚えたようなにわかファンではあるが、気になるレース
なので予想はしていないけど、どんな馬が居てどんなレースをするのか
気になったので観てみることにした。

レースはスタート時から波乱の展開。ゲートが開いた瞬間に馬が躓いて
騎手が落馬。しかし馬も騎手も怪我が無くて良かった。
馬が倒れると非常にヒヤヒヤしてしまう。

その後の展開は、順当にレースが進んで最終コーナーを過ぎ最後の直線を
残すのみ。どの馬も懸命に走る姿に手に力が入る。

8番人気が1着・1番人気が2着に確定。優勝した馬と騎手にはおめでとう
お疲れ様と贈りたい。
取りたいと願っても出場すら難しいダービー。これからの活躍に
期待したい。そしてその後のレースも観ていきたいと思う。

冒頭に波乱が起きていたが、着後にも大きな波乱が起きるとは
思っていなかった。
着後に心不全を起こして亡くなった馬が居たのだ。

その馬は、心不全という大病を患いながらも鞍上の騎手が乗っていること
を分かっていたのか、騎手が降りるまで倒れ込まなかったのだ。

馬は賢い動物という。
馬自身がこのまま倒れ込んだら騎手まで怪我をさせてしまうと思ったのだろう。
騎手を下ろすと、内ラチまで歩いていき倒れ込みそのまま旅立ったらしい。

自身がそんな状況なのに、騎手のことまで考えていた事に胸を打たれる。
心優しき名馬であったと思う。
どうか安らかに。

競技の特性上、こういった事故は起こるかもしれないが馬も騎手も
関係者も苦しまないことを望む。

自分のなかでこの馬は、騎手を守った優しき名馬として殿堂入りさせて
あげよう。

それではまた~